あれから数日。



流れる日々には嫌な緊張感が漂っていた。



3人は結託し、毎朝の神社での待ち合わせを止め、私の家まで迎えに来てくれるようになった。



下校の際だってそうだ。
どんな用事があっても、最低ひとりは私と共に下校している。



普段から一緒にいるので戸惑うほど大きな変化ではなかったが、その徹底ぶりが凄かった。



みんな最上級生ということもあり、進路についてそれぞれ忙しくもなっていたにもかかわらず、それでも頑として私のことを守ろうとしてくれている。



特に都なんて面接に加え試験勉強もあるのだ。
私よりも自身の進路に集中しなければいけないのに。



『忙しくなるのは承知の上。俺の癒しは紅羽だけなんだから、そばにいさせてよ』



なんて言って、絶対に譲ってくれない。



都含め、みんなには感謝でいっぱいだった。