もしかして…昨日冴が祠を睨んでいたのはその亀裂が気になっていたから? でも、それだけであれほどの剣幕になるのはいささか大袈裟ではないだろうか? 疑問に疑問が重なる。 その時、冴の大きな手が私の両肩をわし掴んだ。 真剣そのものといった目に、正面から射抜かれる。 「紅羽気をつけろ、唐獅子様が来るぞ」