夢か現実か。
毒に侵されたような時間を過ごしたそのあと



私と冴はどちらが口を開くこともなく道を進んでいた。



前を行く広い背中。
手はがっしりと繋がれている。




「……ねぇ、都と優は?神社で待ってるんじゃないの?それに……」




──どうしていつもと違う通学路なの?




疑問と沈黙に耐えかねた私が口火を切る。



周囲に広がる景色は、普段からごくたまにしか使わない道だった。



すると冴はぴたりと足を止め、こちらに視線を転じた。
振り返った表情はなんともいえないものだった。




「あいつらには先に行くよう伝えた。だから今日はオレとふたりでこのまま登校。通学路については……なんとなくだ」


「……そう、なんだ」




うなずいてはみるが、私はひたすら悶々としていた。