「大丈夫だよ紅羽。すべて憶測だから。唐獅子様なんていないよ」
「都…」
「それに、紅羽には俺たちがいるでしょ?なにがあっても守るから」
伝わる温もりが、だんだんと冷えきった体を元通りにしてくれる。
都はやさしい。
こういうとき、いつも真っ先に気付いて安心させてくれる。
「紅羽もう帰ろ。なんかここやだ」
優に空いている方の手を引かれた。
声音に嫌悪が浮かんでいる。
どうやら優も私と同じような気持ちみたいだ。
結局、学校を出る前とおなじく、都と優に挟まれる形に。
2人なりに守ってくれていることが伝わってきて嬉しくなる。



