4人の間に緊張感がただよう。
誰もが幼いころから、両親や祖父母に語り継がれてきた言い伝えだ。
私なんかはじめて聞かされた時はとても恐ろしくて、しばらくは昼間でも外を歩くのが怖かった記憶がある。
そして成長した今だって、唐獅子様は"怖いもの"だと体に染みついている。
この村の人間は、みんなそういった認識なのだ。
「これって唐獅子様を祀っている祠なのかな」
「でも唐獅子様はお山の頂上にある本殿に祀られているし…分社といってもあまりに分かりにくいし扱いが貧相すぎる気がする」
私の言葉に、都が祠をじっと見ながら言った。
じゃあ一体なんだっていうの…?



