「すげーな都は。将来の事とかちゃんと考えてて。オレなんか、なんも考えてない」



横から冴が感嘆の声をあげた。



先ほどの落ちこみからは、いくらか復活したみたい。



「冴…私たちもう高3なんだよ。それってどうなの」


「そうは言われてもなぁ。想像がつかねーんだよ。強いて言うなら、この村のどっかテキトーなとこに就職して、それなりに生活して人生終えるのかなってくらい」



内容のわりに、その口調は真剣そのものだった。
珍しく真面目な冴。
そんな彼に都が笑いかける。




「そうなの?じゃあ冴も一緒に公務員になろうよ」


「はぁ?オレが?」



都の誘いに、勉強嫌いの冴はムリムリと全力でかぶりを振った。



あまりの慌てっぷりに笑ってしまう。



「す、優は?進路とかもう決まってんの?」



冴は逃げるように優へと話題をふった。
私たちを静かに傍観していた彼がゆっくりと口を開く。