その帰り道


行きつけの駄菓子屋に寄ってしばらくダラダラと過ごしていると、いつのまにか空がオレンジ色になっていた。



「やっぱり夕方は涼しいね」

「だな」



隣を歩く冴が、夕焼けを見ながら返してくれる。



駄菓子屋をあとにした私たち。



虫の音に囲まれながら畦道を歩いていれば、心地よい風が吹いてきた。



うだるような熱気は姿をひそめ、昼間の暑さを乗り越えたご褒美のような涼しさが頬を撫でていく。



前を歩くのは都と優。
私と冴はそのうしろを歩いていた。



「なー聞いてくれよ。紅羽が夏休み遊べねーんだってさ」



冴が唐突に声をあげた。



その言葉に、都と優が立ち止まってこちらを振り返る。



一方、突然自分の話題を出された私は、まぶたが大きく見開くのを感じた。



どうやら冴はまだ拗ねていたらしい。