冴と優のじゃれあいにしばらく笑い合ったあと、私たちは教室を出た。 部活動をしている生徒の盛んな声が響いてくる。 正門までの通路を歩いていると冴が誰か見つけたらしく、グラウンドを囲む緑色のネットの向こうがわに声をかけた。 視線の先にはサッカー部であろう部員たち。 休憩中なのだろうか。 その大所帯の中から、ひとりの男子がこちらに気がついた。