「書物なら役場の敷地内にある図書館を見てみよう。あとはうちの高校の図書室にもなにかあるかも」




ふたりの首根っこを掴みながら都が言う。
私はすべきことを急いでルーズリーフにまとめた。



村の人たちへの警告
ダメもとで大人たちに伝承について聞く
幌ノ中神社に行く
書物を調べる




「やることがいっぱいだ……唐獅子様の被害が出るまでにコンプリートできるかな?」


「どうだろうね……。調べて、対策を立てて、実行しなきゃならない。たった4人じゃずいぶんかかりそうだ」




私と都は顔を見合わせる。
それぞれがひとりで動くとしても、偏りが出てきてしまうし……なかなか骨が折れるぞ。




「ふたりしてなーに悩んでんだよ?こういうときの繋がりだろうが!」




都の腕から逃げ出した冴が不敵に笑った。




「緊急要請だ!協力してくれそうなやつを引き入れるぞ。4人は欲しい。オレたちの言葉を"信頼"じゃなく"信用"して動いてくれるやつが望ましいぜ!」




そう放った冴には、すでに決まっている人物がいるようだった。



幼い頃からずっと一緒の同学年のみんな。
その中でも揺るぎない繋がりを持つ人間。
なら、私もすんなり頭に浮かんだ。




「明日の昼休み、仲間を連れてここに集合だ!忘れんなよ!」