「それじゃーおれも近所まわってくる。都は紅羽のこと家まで送っといて」
「了解。優も気をつけて」
「ん」
短くうなずいた優は私に余裕そうな笑みを向けると、マイペースに歩いていった。
冴…優…
ふたりが見えなくなった道をいつまでも眺めていると、横からそっと肩を抱かれた。
「紅羽」
都のやさしい声が降ってくる。
顔を向ければ「ごめんね」と言われた。
「え…」
「髪…あんなに綺麗だったのに。俺がうまくやれなかったせいで、こんなに短くさせちゃって」
ずいぶんと軽くなった髪に、ゆるりと触れられる。
そして、繰り返しごめんと言う都に、私はたまらずかぶりをふった。



