空から降ってきた星君

 その時、流星さんがいた時のように黒いオーラが何故か確認できた。

 うぅ、ちょっと怖いかも……。

 そうやって地味に怖気づいている私に突然届いたのは衝撃的な言葉だった。

「……僕、六年前に七月と会ってるんだよね。」

「へっ?」

 急に言われた事に、ここ最近何回発したであろう素っ頓狂な声が部屋に響く。

 会ったことあるって、私には覚えがないんだけども。

 記憶の中を一生懸命巡っても星君らしき人と会った記憶は全くない。

「人違い、じゃなくて?」

 確認するように尋ねると星君はしっかりとした瞳で私を見据えた。

「うん、七月と会ってるよ。七月は覚えてないかもだけど。」

 私は覚えてないって……どういうことだろう。

 そんな些細なことがどうしてか心に引っかかってしまった。

 記憶力は良いはずだからおぼろげには覚えてるはずなのに。

 六年前のことを思い出そうとすると、急に頭の中が真っ白になってしまった。

「あれ……?」

 どうして、私……。

 ―六年前のこと、全く思い出せないの?

 もう少し新しい記憶のものを探してみようとしたけど、六年前どころか小学生から昔の記憶が全くと言っていいほど思い出せなかった。