空から降ってきた星君

 その時、今一番会いたくない奴に会ってしまった。

「星、相変わらず速いな……って、生七月ちゃんじゃん!」

 面倒臭い奴もとい流星に会ってしまってはぁ……とため息を零す。

 一方七月は何が起きているのか分かっていない様子で瞬きを繰り返している。

 誰?と顔で訴えていて僕は軽く紹介をした。

「七月、こいつは僕と同じ星の妖精の天羽流星。面倒くさい奴だから関わらなくてもいいよ。話しかけられたら無視していいからね。」

「え……いいの、そんなことして?」

 まだ状況が飲み込めていない七月は小さな声でそう呟く。

「面倒臭い奴とは失礼じゃない?あ、七月ちゃん初めまして!星と昔からの親友の天羽流星です!よろしくね。」

 勝手に親友にされて「親友じゃない、悪友。」と補足を入れておく。

 七月が変な誤解でもしたら大変だからね。

「あ……瀬川七月です。よろしくお願いします……?」

 概要は理解したのかひとまず挨拶を返している七月。

 返さなくてもいいのに……なんて嫉妬する。

 もう星の妖精という概念にツッコむ気力はないらしい。