空から降ってきた星君

「七月はそんな軽い気持ちじゃ揺るがない。僕は流星よりも七月に対して愛が詰まってるから流星に勝ち目はないよ。」

 吐き捨てるようにそう言って近くの時計に目を走らせた。

 そろそろ七月を迎えに行く時間を指していて踵を返す。

「ちょ、星どこ行くの!?」

 その言葉には何も返さず足を速める。

 流星に言ったら面倒なことになるに違いない。

 僕はそう考え、流星から距離を取るように早めに向かった。



 いつものように校門前で七月が出てくるのを待つ。

 正確には僕が七月の姿を探しているってほうが正しいけど。

「七月ー?」

 大きな声で名前を呼ぶとビクッとしながらも見える位置に移動してきてくれた七月。

 周りには女子たちがいて、七月にいろんな視線が向けられる。

 僕は七月をそんな場所に置いておきたくなくて、一目散に七月の元へと駆けた。

「七月、帰ろ?」

「うん。分かった。」

 あ、やけに素直。

 いつもと少しばかり違う七月の行動に驚きながらも七月の手を引いて校門を抜ける。