空から降ってきた星君

「七月、僕のことだけ見てくれないかな。」

 六年前七月と会った日から一時たりとも七月を想わなかったことはない。

 ずっとずっと僕は七月しか見てないから。

 だから七月も、僕のことだけを見てくれるようにならないかな。

 そんな淡い願いなんて叶わないかも、と思いながら七月のことを待っていた。



 今日も平日だから当然七月は学校。

 いつも僕は下校時刻になるまで街のいろんな所を見て回っている。

 いつものように何気なく歩いていたら、ある人物を見つけた。

 え?まさかあいつって……。

 その人物に近づいて声を掛けてみる。

「流星?」

 ここにはいないはずの星の妖精、天羽流星(あもうりゅうせい)の姿を見つけた。

「お、やっぱりあの話は本当だったんだな。久しぶり、星。」

 そう言いながら愛想笑いを浮かべて僕のほうに近づいてくる流星を睨む。

「何しに来たの。」

 流星は昔からの腐れ縁で悪友で相当面倒な奴。

 それに妖精の流星が何故人間界に堂々と降りてきたのかが分からない。