空から降ってきた星君

 ……弱い奴ら。

 心の中で吐き捨てて七月に急いで向き直る。

「七月、もう大丈夫。」

 安心させるように背中をさすりながらそう言い聞かせる。

 手のほうは跡がついてなくてほっと安堵の息を漏らす。

 七月に怪我させたらアイツら半殺しにするつもりだったから……。

「星君……?」

 七月は恐る恐る顔を上げて僕の存在を確認するように瞬きを繰り返している。

 可愛いなぁ……なんてありきたりな言葉しか出てこないが当たり前。

 だって七月が可愛いんだもん、仕方ない。

「ご、ごめん。急に離れちゃって……。」

 申し訳なさそうに眉の端を下げる七月。

 そんな言動でさえ、愛おしく思ってしまうのは重症だろうか。

「七月が無事で良かった。」

 思ったことをそのまま口に出すと何故か七月は驚いたように目を見開いた。

「どうして、怒らないの?」

 訳が分からない、というような顔をしている七月に一瞬こっちが驚く。

 怒らないのって……僕が七月怒るわけないのに。

 だって僕は……。

「そんなの、七月が好きだからに決まってるよ。」