空から降ってきた星君

「いいえ、遠慮しておきます。では。」

 あっさりと拒否した僕にあからさまに落ち込んでいる彼女らを置いてまた歩き出す。

 七月がどこに行ったのか見当がつかない。

「七月、どこ……っ。」

 弱音のように吐き出した言葉は誰に拾われるでもなく消えていく。

 その時、ある声が僕の耳に届いた。

「結構です。私、そろそろ行かなきゃならないので。」

 七月の少し震えている声が聞こえ、その声のほうへと足を速める。

 七月、変な輩に捕まってたり……!?

 外れてほしいと願いながらやっと七月の姿を見つける。

 そこには外れてほしかった光景が広がっていた。

 七月の細い腕を大柄な男が掴んでいる。

 七月は毅然としているけど、微かに震えていて瞳が恐怖で揺れていた。

「その手、退けてくれない?」

 僕はとっさに中に割って入り、七月を後ろに隠す。

 自分でも驚くほど冷たい声が出てびっくりながらも男たちを睨む。

「早く失せろ。」

 七月には聞こえない声量で言い放つと、男たちは怯んでどこかに逃げて行ってしまった。