空から降ってきた星君

 よし、これでいいかな。

 清算してもらうついでにラッピングも頼んだからなかなかかっこいい袋が私の手にある。

 後は戻るだけ……だけど。

「道順、覚えてない……。」

 星君も移動しているだろうから何処に行けばいいかさっぱり。

 これじゃあ迷子、だよね……。

 とりあえず歩いて星君と合流しよう、と意気込んだ私にある声が聞こえた。

「そこの彼女、今一人?」

 ナンパかな?多分、近くに綺麗な人がいるんだろう。

 私は気にも留めずに歩き出そうとしたけど、また声が聞こえた。

「あれ?聞こえてない?そこの彼女。」

 あんなにしつこく話しかけられてるんだったら気付くはず、と思っていたら急に肩を叩かれた。

 びっくりして振り返ると、男の人が二人立っていた。

「さっきから言ってるのにもしかして無視?」

 面と向かってそう言われ、はっと気づいた。

「さっきから呼んでいた彼女って……私のことですか?」

 まさか、と思いながらも男の人の言葉を待つ。

 そんなことないでしょ、と思った私に聞こえたのは嘘だと思っていたことだった。