空から降ってきた星君

「だけど……。」

 まだ反論をしようと口ごもった私に、星君は眉の端を下げた。

「これは僕のわがまま。ダメ?」

「……うぅ。」

 捨てられた子犬のような潤んだ瞳をされてこちらを見られては、もう成す術がない。

 申し訳なさはあるものの、これ以上は無駄だと思ってありがたく受け取った。

「ありがと。」

 素っ気なくお礼を言うと、満足そうに顔を綻ばせた星君。

「うん。七月に喜んでもらえてよかった。」

「っ。」

 その時に胸が妙にドキッと高鳴った気がする。

 何だろう、とも思ったけどすぐに星君が私の手を引いたので深くは考えられなかった。



 雑貨屋さんを出た後も本屋さんに行ったり、ゲームセンターなんかに行ったりして楽しい時間を過ごせたと思う。

 でも困ったこともあった。

 私が欲しいものを払おうとしても星君が代わりに払ってくれる。どのお店に行っても。

 自分のものくらい自分で買う、と主張をしても「七月に払わせたくない!」の一点張りでどうしようかと頭を抱えていた。

 ため息を吐いて何気なく辺りを見回すと、あるものが目に入った。