空から降ってきた星君

 私の気持ちはガン無視で勝手に話を進める星君。

 それにしても、私行き先知らないんだけど。

「星君、行き先決まってるの?」

「うん!今日はインドア七月の為にいろんな場所に行きたいと思います!」

 だったら、こんなよそ行きの服着なくても良かったんじゃ……。

 ふっとそう思ったけど、こんなこともなければ外になんて出なかったと思うし星君の気持ちは無下にはできない。

「七月、行こ?」

 そう言ってぎゅっと私の手を握る星君に対し、素っ頓狂な声が私の口から洩れた。

「っへ?」

 急に手を握られたことにびっくりしすぎて無意識に出た声は当たり前のように星君に聞こえていて。

「七月?どうしたの?」

 と聞かれてしまった。

「手……。」

 確認するように呟くと星君は悪戯っ子のような笑みを浮かべた。

「ふふっ、別に僕が七月の手を握るなんておかしなことじゃないでしょ?それに七月ってすぐどっかに行っちゃいそうなんだもん。」

「そ、そんなことはないと思うけど……。」

 やんわり否定したつもりだったのに、星君は妙にポジティブでさらっと流す。