空から降ってきた星君

「心の距離。僕は七月のことなんでも知ってるけど七月はまだ全然でしょ?」

「まぁ……まだ2日しか経ってないし。」

 少し困惑しながら返すと、星君は「やっぱりね。」と言って微笑んだ。

 その微笑みに、ある違和感を感じる。

 ……気のせい、か。

 私はそう思うことして、机の上に置いてある短冊を見る。

 後、5日か……それまでに見つけられる気が全くないんだけど。

 1人で唸って1人でため息を吐いていると、星君が私の頬を急につんつんとつついてきた。

「何?」

 ぶっきらぼうに聞くと、星君は真剣な表情で口を開いた。

「そんなため息ばっかりついてると、幸せ逃げるよ?」

 そんなこと言われても……なぁ。

「仕方ないじゃん。願い事なんて早々思いつくものじゃないし、見つかる気がしないの。」

 思いのたけをぶつけてみると、星君の表情が柔らかなものへと変わっていった。

「そんなに焦らなくたって、七月ならきっとすぐ見つかるよ。だから安心して?」

 優しい声色でそう言われ、無意識のうちに頷いてしまった。