空から降ってきた星君

 悪戯っ子がしそうな、何かを思っている笑みに一瞬だけ驚く。

 な、なんか星君様子が変!

 星君がおかしいのは最初会った時から百も承知だったけど、今回のは何か違う!

 私がそう考えた時、背中に軽い衝撃が走った。

 どうやら近くの塀に背中をぶつけてしまったらしい。

 だけど、その痛みよりも目の前の光景に更に驚くことになる。

「星君、近くないですか……?」

 そう、目の前には星君の顔がドアップであった。

 今日の朝も近かったけど、これは何というか……。

「き、緊張……するんだけど……。」

 途切れ途切れになりながらもなんとか言葉を紡ぎ、星君に伝える。

 すると星君は悪戯な笑みのまま、口を開いた。

「七月、顔真っ赤。」

「っ!」

 指摘されて顔に熱が集中していくのが分かる。

「ま、真っ赤じゃ――」

「顔すっごく赤いんだけど。」

 私の声は星君に遮られてしまって、何も言えなくなる。

 正論だと思うけど……い、意識させるようなことを言うから……。

 そうだ、全ては星君のせいなんだ!