空から降ってきた星君

 ないなら、後悔なんてしない。

 そう言いたかったけど、何かが邪魔をして言葉にできなかった。

 何、どうして言えないの?

 若干慌てている私を見て、凛眞が意味深な笑みを浮かべた。

「……もしかしたら、七月の願い事見つかるかもね。」

「そ、それってどういう……!」

「じゃ、私用事あるから。」

 凛眞は私の言葉なんて聞いてくれず、そう言って教室から出て行ってしまった。

 さっきの意味深な凛眞の笑み……なんか裏がありそうなんだけど。

 それに、見つかるって……どうしてそんなこと、凛眞に言えるんだろう。

 ……あー、分かんない。

 私は教室で一人頭を抱え、うーと唸っていた。



「やっぱいるんだ。愛されてるねぇ。」

「凛眞うるさい。」

 校門前に今日も星君が佇んでいるのが分かる。

 凛眞に変なことを言われながら私は昨日同様逃げようとした。

 それで、昨日同様……。

「七月ー!」

 見つかってしまった……。

 うっ、凛眞助けて……。

 救済を凛眞に求めてみるも、凛眞は何やら企んでいるような表情をしてにやにやしているだけだった。