空から降ってきた星君

 自分に言い聞かせるようにしてそう言ったが、どこか懐かしい気がした。

 こんなこと、前もあったような……。

 そう思ったが全く心当たりはなく、気のせいとして気に留めなかった。



「やっぱ溺愛してんじゃん、七月のこと。」

「意味分かんない。」

 今日も今日とて凛眞に話を聞いてもらう。

 あの後少しだけあの状態でいた。

 そのせいで遅刻しそうになってしまったけど。

「鈍感……星君も大変だねぇ。」

 うわぁ……凛眞の言っていることが理解できないなぁ。

 凛眞の頭を心配しながらも私は願い事について考えていた。

 私に願い事なんてない。みんなが笑ってくれれば良い。

 いつしかそう思うようになってしまった。

「それで?願い事の件はどうなったの?」

 凛眞が急に話題を変えてきて、そっと目を伏せる。

「別に。どうもしてないし、願い事なんてないから。」

 願い事なんて、私には……。

「ふーん。七月が良いならいいけど……後悔しない?」

 不意にそう聞かれ、一瞬言葉に詰まる。