空から降ってきた星君

 ……ううん、ブルーな気持ちになったらダメ!

 だけど、パンパンと頬を叩いてみても夢の時の恐怖と不安は拭えない。

 はぁ……どうしてあんな夢見ちゃったんだろう。

 心の中で大きなため息を吐いていると、急に視界が真っ暗になった。

 な、何が起こって……っ!?

「七月、大丈夫だよ。僕がいるからね。」

 プチパニック状態を起こしている私に聞こえてきたのは、星君の宥める声。

 その声色が、とても優しいもので思わず気が緩んでしまうほどの。

 ……って、そうじゃなくて!

「星君……距離が近い、んだけど……。」

 小さな声、でも星君には聞こえる声量で言ってみるも……。

「ん~?七月なんて言ったの~?」

 なんて返ってきてしまった。

 絶対聞こえてるでしょ!と思ったけど、もう少しこのままが良いと思っている自分がいる。

 なんか、安心する……。

 普段なら悪びれもせずに吹っ飛ばしていただろうけど、今日はいつもとは違う。

 もしかしたら、夢を見たせいかもしれない。

 ……うん、絶対そうだ。変な夢を見たから少し不安になってるだけ。