空から降ってきた星君

 あ、後は……顔が整いすぎていること。

 可愛い系の顔立ちをしていて……可愛い。

「最近の七月のマイブームは猫の画像を見て癒されること。あ、犬も好きって言ってたよね。でもどちらかと言うと七月は猫派だったよね!」

「……もう、いい……。」

 流石に怖くなった私は星君に力なくそう言って止めた。

「何でそんなに私のことを知ってるの……?」

 さっきから投げかけているのに一向に教えてくれない。

 星君は私の言葉にうーんと唸ってから教えてくれた。

「そりゃあ、僕が七月のことが大好きだからだよ?」

 こてんと首を傾げて当たり前のように言い放った星君。

 ……はい?

 今、この人なんて言いました……?

 何が何だか分からなくてぱちぱちと瞬きをしていると、星君が一層大きな声で私に言った。

「あれ?聞こえてない?僕は七月がすっごくすっごく好きなんだよ?好きな人のことを知るのは当たり前じゃん。」

 聞き間違いであってほしかったのに、あろうことか同じ言葉を二度言ってくる。