空から降ってきた星君

 そう言って、僕のほうを心配そうに見つめている少女と目が合う。

『……迷ったの。』

 ぽつりと答えると、七月は自分のことのように焦って『どうしよう……。』と呟いていた。

『お母さんの居場所、分かる?』

 僕はその言葉に首を横に振った。

 母さんも天界にいるし、ここには僕一人で来たからこの答えが正しいと思ったから。

『そっかぁ。じゃあ私とちょっと遊んで?』

『……え?』

 元気にそんな提案をした七月は無邪気な笑みを浮かべて、僕に手を差し出してきた。

『嫌だったら嫌って言って。』

 きょとんとしている僕に、確認するように聞いてくる七月。

 その時、幼いながらもある気持ちに気付いた。

 ――初恋だ。

 最初は僕も信じられないと思っていた。けど、七月は優しくて僕の気持ちばかり優先して、楽しく無邪気な子だということが分かった。

 僕が遊ぶと言った時、七月は「やった!」と言って喜んで遊んでくれたことを今でも思い出す。

 それに、七月の優しさはそれだけに留まることがなかった。