空から降ってきた星君

 私はそんなどうでもいいようなことに今更ながら気づいた。

 私的には特に困ってないから良いんだけど……。

「はい、終わり!」

 ドライヤーを切り、私に満面の笑みでそう言ってくれる星君。

「ありがと。」

 恥ずかしいな、なんて思いながらお礼を言うと「どういたしまして。」と返ってきた。

「願い事、かぁ……。」

「どう?見つかりそう?」

 星君に聞かれるも、私は首を横に振る。

「ううん。私の望みって何なんだろうって思って。」

 望みがない私は、感情が乏しいのと一緒かもしれない。

 そう考えると胸がどうしてかきゅっと苦しくなった。

「私は、何がしたいんだろう。」

 私は今まで望むことなんてしてこなかった。

 だから、願いが何なのか分からない。

「他のみんなはもう見つけてるのに、私だけ何もない。」

 あははと乾いた笑みだけを零し、天井を見つめる。

 私は、何を望めばいいんだろう。

「……無理に見つけなくてもいいよ。」

 自己嫌悪に陥っていた私に柔らかい言葉をかけてくれる星君。