……と、若干半ギレで言われたことがある。

 まぁ僕もその辺は承知してたつもり。

 こんなにも親バカだったとは思ってなかったけど。

「そんなこと言ったって、実の娘を抱きしめられる機会だったのに何で行かなかったのかなぁ……馬鹿なの?」

「馬鹿とは失礼ね。私なりに考えた結果だったの。……でも、七月を見れて良かったって思ってるでしょう?」

 あはは、流石神様。よく分かってるじゃん。

「うん。そこは感謝してるよ。本当生の七月ちゃん可愛かったなぁ。」

 あれはアイドル級でしょ。いや、そこらのアイドルよりも可愛い。

 そう言うと神様は「そうでしょう。」と胸を張っている。

 なんか神様って残念だよね。

 神様、仕事はできるのに親バカのせいで他界隈の神様から”親バカ”って認められちゃってるし、この前なんて警告受けてたんだから。

 娘のこと溺愛しすぎ、って。

 そのせいで、やっぱり完璧な人なんていないんだなって思っちゃったし。

「でも七月のことは空の上からいつでも見れるから良いのよ。それに……あの子もいるしね。」