空から降ってきた星君

「あ、七月みっけ。」

 ……!?

 案外あっさりとそんな声がしてしまって、私は凛眞に「ごめん!」と言い残し、その場から逃げた。



「はぁ、はぁ……。」

 大分走ったから脇腹が痛い。

 だが、今はそれどころじゃない。

「七月、無視しないでよー!」

 どうして、どうして……。

「星君が校門にいたの!?」

 単刀直入に聞くと、星君はふふっと微笑みこう言った。

「そんなの七月を迎えに来たからだよ。七月、変な奴に絡まれそうだから。」

 まぁ、迎えに来てくれたのはありがたいんだけど……場所をもう少し考えてほしかった。

 そう思ってしまうのは、星君の言動にある。

 星君が堂々と校門で待っていたことにより、校内の女子が一斉に騒ぎ出すという事態が発生。

 その上、私のことを大きな声で呼んでいたから私は女子から嫉妬や憎悪や羨望の眼差しを一心に受けることになった。

 イコール、私が居辛くなって出るに出られない雰囲気になってしまった、というわけ。

「迎えに来てくれたのはありがと。だけど別に大丈夫なのに。」