最近、私と七月の時間を邪魔されている。

「七月ー可愛いー。」

　そう、この突然来た星君のせいで。

　七月が幸せなら私はそれでいい。七月が笑って過ごせてるなら私は満足。

　だけど……最近七月が構ってくれなくなってしまった。

　いや、七月は悪くないんだけど……星君のせいで格段に減ってしまった。

　これまでは私が七月を独占できていたのに、学校でも邪魔されたら私が生きていけなくなる。

　それくらい、七月のことが好きなの。

　私がここまで七月に執着するのにはある理由がある。

　それは私と七月が小学三年生の時まで遡る。



「凛眞ちゃんって冷たいよね。関わりたくなーい。」

「うん、ちょっと怖いよね。」

「男子にも容赦ないんだぜ、アイツ。ヤバいだろ。」

　昔からこの性格のせいでそう言われ続けてきた。

　でも別にそれは慣れっこでどうせ親友なんて呼べる人はできないんだろうって考えてもいた。

　そんな中、クラスの係決めの時七月と同じ係になった。

　他にも何人かいたけど、私に関わってこようとしてくる人はいない。