空から降ってきた星君

 そんな些細なことで頬を緩めていると、突然星君が私のことをお姫様抱っこした。

「へっ?」

「今のは七月が悪い。」

 そう言いながら朝と同じように私のことをベッドに押し倒す。

 星君の綺麗すぎる顔が近づいてきて、無意識に真っ赤になった。

「ほ、星く――」

 何するの、という言葉は言わせてもらえず唇を塞がれてしまった。

 ……星君の唇で。

「もう、七月が悪いんでしょ?僕を煽るようなことするから。」

 唇が離れてから文句のように言って唇を尖らせている星君。

 あ、煽ったつもりじゃないんだけど……。

「僕が暴走したら、いくら七月のお願いでも止まってあげられないよ?」

 続けざまに言われた言葉で私はやっと反論することができた。

「だ、だって……星君はいつも好きを伝えてくれるのに、私は言えてない。だから伝えたくて、それで……。」

 言いたいことが纏まらず、口ごもっていると星君の嬉しそうな言葉が聞こえてきた。

「七月がそう思ってくれてるだけで僕は幸せ。だけど七月からしてくれるなんて思わなかったから歯止めが利かくなっちゃって……僕今、凄い嬉しい。」