空から降ってきた星君

「なんか、ろくなのがない……。」

「そう?中学生の願い事なんてこんなものでしょ。」

 笹に飾ってある短冊を見てみたはいいものの、参考になりそうなのが全くない。

 恋愛、勉学、運動、後は私利私欲なものが大体だったけど、どれも私の願いとはかけ離れている。

 というか、私に願い事なんて本当にあるんだろうか。

 ないんだったら書く意味がないし、星君が来る意味もない。

 ……本当、どうしたらいいの。

 心の中で深いため息を吐いていると、凛眞が口を開いた。

「七月の望むことって何?それをはっきりさせないと書けないんじゃない?」

「……うっ。」

 痛いところを突かれ、言葉に詰まる。

 確かに凛眞の言う通り、望むことを明確にしないと何も書けない。

 私の望むことって……何?

「……それが思いつかないから、言ってるんじゃん。」

 吐き捨てるように凛眞に言うと、凛眞は「ふーん。」と興味なさげに返事をした。

 自分から聞いておいてこの反応はちょっとむかつく。

 凛眞に文句を言ってやろうと思ったけど、凛眞の言葉のほうが早かった。