空から降ってきた星君

 ……え?

 いやいや、だって星君は年下で一年生のはずじゃ……。

『星君何歳なの?』

『十三歳だよ?』

 ……そういえば前に聞いたとき、十三歳だとは言ってたけど年下だって言われたわけじゃない。

 それに誕生日がまだ来てなかったら十三歳で中二は普通だ……。

 今更そのことに気付いて、いろんな感情が入り混じる。

 星君と同じクラスになれた喜び。年下じゃなくて同い年だった驚き。星君に向けられている好意の眼差しに嫉妬。

 ……よくよく考えれば、この状況結構きつくない?

 はぁ……やっていけるのか不安になってきた……。

 私の気持ちなんて当たり前だけど先生は知る由もなく、星君に席の位置を教えている。

「月名の席はあそこな。」

「分かりました。」

 星君が返事をしてその席に向かう。

 ……って、待て待て。

 その席の位置に私はまた驚いてしまった。

「やった。……ふふっ、よろしくね七月。」

 と、隣の席……。

 こんな都合の良いことばかり起こってしまっていいものなのか。いや、良いはずがない。