空から降ってきた星君

「ん?だって七月が可愛いんだもん。」

「な、何言って……!?」

 そんな恥ずかしいこと、よくサラッと言えるよね……。

 嬉しいけど急に言われると心臓に悪い……。

「と、とりあえず朝ご飯の準備できないから離れて!」

 そう言って無理にはがすと、星君はしょんぼりしたけど「分かった。」と言って離れてくれた。

 よ、良かった……あのままだと本当に心臓が爆発する勢いだったから……。

 私はまだドキドキしている心臓を気にしながら、準備を再開した。



 朝ご飯も食べ終えて、ついに登校する時間になった。

 2人で家を出て、通学路を歩く。

 なんだか変な感じ……。

 登校するときに星君がいるなんてなかったから、妙に落ち着かない。

 それに制服着てるしなぁ……。

 そのせいでかっこよさが増していて直視はできない。

 だけど気になってしまいチラッと星君を見ると、こっちを見ている星君と視線が合った。

 ……!?

 すぐにふいっと顔を背けたけど、まさか目が合うなんて思ってなくて顔に熱が集まる。