そう言いながら星君は私の頭に手をのせて撫でる。

 驚いて星君の顔を見ると、微笑みを浮かべた星君と目が合った。

「僕は迷惑だなんて思ってないよ。むしろこっちのほうが良い。それに、七月と一緒にいられるんだったら僕は何にでもなるよ。」

「ほんとに?」

 確認したくて聞き返すと、星君は首を縦に振った。

「もちろん。迷惑なんかじゃないし、僕も妖精じゃなくなっても後悔とかはしてない。」

 ……そっか。

「よ、良かった……。」

 安心して体の力が抜ける。

 そんな私を見て、星君が何かを思いついたように言った。

「七月がそんな心配するってことは、僕の愛がまだ足りなかったってことだよね?」

 ……嫌な予感がする。

 何を言われるのか分からなくて戦闘態勢に入ると、手首を掴まれ何故かそのままベッドに押し倒されてしまった。

「……へっ?」

 何が起こってるのか理解しきっていない私に星君は不敵な笑みを浮かべた。

「七月が心配しなくなるくらい、愛さなきゃダメってことがよく分かったよ。……朝からは我慢しようと思ってたけど、七月が可愛すぎるのがいけないんだから覚悟できてるよね?」