空から降ってきた星君

「……これでいい、ですか?」

 そう言って七月は短冊を彗に差し出した。

 彗はそれを珍しそうに受け取って、ふっと息を吐く。

 その意味深すぎる笑みと言ったら……何かを面白がっている顔に違いない。

「へぇ……星、愛されてるね。」

 僕のほうをちらっと見た彗にそう言われ、首を傾げる。

 僕が愛されているって……どういうことだろう?

 だけど彗はそれ以上何も言ってこず、「よし!」と意気込んだ。

「はーい、じゃ、願い事特別サービスで今ここで叶えてあげる!星の願い事もついでにね。……ま、星の願い事はとっくに叶ってるけどさ。」

 ……やっと、七月の願いが叶うんだ。

 七月が何を願ったのかは分からない。だけど、僕はこれが本望だ。

 僕の願い事は”七月が心から願った、自分を思った願い事が叶いますように。”。

 他人しかのことしか願わなかった七月が叶えてくれるのを待っていた。

 それが僕の目標であり、願いだったから。

「よし、じゃ一旦目瞑ってて!」

 そう言われて静かに瞼を閉じる。もちろん七月に抱き着いたまま。