空から降ってきた星君

 悪魔の上に地獄耳って……ヤバい性格持つ素質ありまくりじゃん。

 私は口に出さないように心の中でそっと思った。

「でも七月いつも同じ願い事書いてるの?」

「……そう、だねぇ。」

 凛眞に突然聞かれて驚いたけど、星君に言われなかったら自分だって願い事なんか意識しなかったと思う。

 毎年同じ願い事しか書いてないだけなのに、何で星君は来てくれたんだろう?

 やっぱりそう思ってしまうものでまた私を悩ませる。

「そんなに願い事思いつかないの?」

「うん。全然。」

 逆に凛眞は思いつくんだろうか?

 気になって聞いてみると凛眞は「当たり前でしょ!願い事なんて数え切れないほどあるわ!」と勢いよく言い切られてしまった。

 そんなに思いつくものでもない気がするけど……。

 第一、いろんな人の願い事を聞いている神様とかその願い事を運んでる星君たちはいつか過労死するんじゃないの?

 何億といる人の願い事なんて想像しただけでも大変そう。

「じゃあ聞くけど、凛眞は何にしたの?」