空から降ってきた星君

 馬鹿、馬鹿だよ、私。

 自分の気持ちも伝えられない、人の好意に甘えることもできない、そんな素直じゃない私なんて、存在する価値なんてあるのかな。

 普段なら考えないであろうことも、自然と考えてしまう。

 星君、今頃何してるんだろ……。

 来てくれるなんてわがままなことは思わない。

 もしかしたらもう私に愛想尽かしちゃったかもしれない。

 でもそうなって当然。私はそんな最低な人だから。

 だけど淡い期待がまだ残ってる。

 来てくれるかもしれない、だなんて期待を抱いている。

 そんなわけない。来てくれるはずない。

 そう、考えていたのに……。

「やっぱり七月、ここにいた。」

 ……どうして、来てくれるんだろう。

 大好きな人の声が聞こえて、逃げようと体を動かしたのに阻止された。

 引き寄せられ抱きしめられて、抵抗することもままならない。

「何で逃げるの?」

 そんな当たり前の質問が飛んできて、言葉を詰まらせる。

 星君の迷惑になるから、なんて言えない。

 言ったとしたら星君は変な方向に考えを拗らせそうだから。