空から降ってきた星君

 私の前にはもう二度と現れないかもしれない。

 そんなの、嫌に決まってる。

 だけどそんな恥ずかしいこと、言えないのも事実。

 ふっと顔を上げて星君の姿を捉える。

 華奢に見える体なのに抱き着いてみると意外とがっちりしていて、私よりも背が大きい。

 包容力が感じられて優しくて、私のことを考えてくれて、いつも愛の言葉を言ってくれて安心させてくれる。

 そんな星君と離れるなんて、嫌。

 そう考えた時、織姫と彦星の話を思い出した。

 二人とも元々は真面目だったけど、お互いのことを愛しすぎて働くことが疎かになり、天の川を隔てて離されてしまう。だけど、一年に一度七月七日には会うことができる、という話。

 最初は自業自得、だなんて考えたけど恋に落ちた人はそうなるのも無理はないとも思った。

 だからこそ、離れている時が辛い。

 恋心や愛を自覚しているこそ、会えないのが悲しくなる。

 私は昨日、身をもって体験したばかり。

 これじゃあ織姫と彦星のことも悪く言えないな、と思ってしまった。