空から降ってきた星君

「いや、手刀したのは悪かったって!ちょっと七月ちゃんと話したかったっていうか……。」

「それ、僕が聞いてたらダメな話だったの?だから気絶させたの?」

「いやぁ~、そういうわけじゃないんだけどちょーっと魔が差したっていうか……。」

「魔が差したから人を気絶させるのはどうかと思うけど。」

「……。」

 最終的に星君に負けた流星さんは渋々と言った様子で私に背を向けた。

 部屋を出る間際、流星さんは私に近づき、私にしか聞こえない声量で耳打ちをしてきた。

 ……何だろう?

 気になって耳を澄ませていると、驚くべき言葉が聞こえてきた。

「七月ちゃん、気持ちは素直に伝えるんだよ。幸せになってね。」

「……っ!」

 素直に伝えるって……私の気持ち、バレてたの?

 顔に出さないように努力はしてたのに……やっぱり抜かりない人かもしれない。

 流星さんはそんな私を知らないふりして、早々に出て行ってしまった。

 パタンとドアが閉まったとたん、ぎゅっと星君に抱き着かれる。

「七月、流星に変なことされてない!?大丈夫!?」