空から降ってきた星君

 流星さんは何やら意味深な笑みを浮かべて、私を見つめ返してきた。

「星にかっこいいところ取られたのは癪だけど、七月ちゃんはきっと星じゃなきゃダメなんだよね。だからこの結果が一番幸せだと思うよ。良かったね。」

 本当に喜んでくれているみたいに、ふわっと笑った流星さんに涙を零す。

 どうしてそんなに、優しいの……?

「流星さんも星君も、みんなみんな優しすぎ……。他人のことなんて、考えなくてもいいのに……。」

「な、七月ちゃん泣いてる!?大丈夫!?あー俺何かしちゃったかな……!?」

 瞬きを繰り返して、慌てふためいている流星さん。

 その慌てようが何故か面白くて、私は頬を緩めた。

「ふっ、あははっ……慌てすぎですよ……っ。」

 そんなに慌てなくてもいいのに……と思いながら私は笑うのを我慢するために自分の口を押えた。

 その後、流星さんはひとしきり慌てた後、私の部屋に来た星君によってつまみ出された。

「流星……よくも手刀なんてやってくれたね……。七月から今すぐ離れて?」

 顔は笑ってるけど目は全く笑ってない、黒い星君に乾いた笑みを浮かべて流星さんは必死に弁解していた。