空から降ってきた星君

 だけど流石にこんな公共の場でそんな願い事は書けない……。

「七月も何か書く?」

 星君にそんな提案をされたけど、私は首を左右に振った。

「ううん、書かない。」

 代わりの願い事なんてのも思いつかないし、だからと言ってあれを書くわけにはいかない。

 星君は「そっか。」と軽く微笑んでから、私の手を引いた。

「あっちにも行ってみよっか?」

「あ、分かった……。」

 そうやって私の望まないことからすぐに遠ざけてくれるところも、また好きになる要素の一つだ。

 優しすぎじゃない……?

 そう思うけど、つい星君の優しさに私は甘えてしまった。



 夕方からもまた行ってみよう、という話になり一旦家に帰ってくる。

 お祭り会場以外も近くのカフェや雑貨屋さんにも連れて言ってくれて、なかなか充実な午前を過ごせた。

 まぁ、そのほとんどが星君のおかげなんだけど……。

 またぬいぐるみを買ってもらっちゃったし、カフェに案内してくれたのも星君で、物凄く申し訳なくなる。

 だけどそれを心地よい、もっと見せてほしい、なんてわがままを言いたくなってしまう自分に喝を入れる。