空から降ってきた星君

 嫉妬と悲しさ、苦しさが渦巻く中でも私は平静を保った。

 星君だけには悟られないようにしなくちゃいけない。

「七月、顔色良くないけどどうしたの?」

「……な、何でもないよ……!」

 心配そうに見つめてくる星君にあははと笑みを返す。

 嫉妬とか悲しさで星君のこと困らせたらダメだよね……。

 私はさっきの悲しさを隠すように、無理に笑顔を作った。



 星君に連れられるまま、最初に向かったのはお祭り会場。

 夏祭りみたいな雰囲気で午前中はいろいろなことが行われていた。

 本格的だ……。

 ヒーローショーやミニライブみたいな出し物が披露される中、私はあるものに目を付けた。

「大きな笹……。」

 お祭り会場の真ん中に大きな笹が立っていて、そこに短冊を吊るせるようになっている。

「ここで願った願い事は結構な確率で叶うらしいよ。」

 星君にそう補足説明をされ、自分の願い事について考えてみる。

 ”星君に愛されたい”。

 やっぱり考えるのはそのことで、この願い事は揺るがないと悟る。