空から降ってきた星君

 馬鹿なことしたなぁ、私。

 乾いた笑みを零して、その後に何とも言えない脱力に襲われる。

 私はただ……みんなに笑ってほしいだけ、なのに……。

 そう考えたけど、すぐに自分自身が否定する。

 そんな願いじゃ、私は幸せにはなれないって……。

 じゃあ私はどんな願いなら、幸せになれるの?

 ――この悲しみから、逃れられるの?

 そう考えた時、不意に星君の姿が頭に浮かんだ。

 今すぐ抱きしめてもらいたい、いつものように笑ってほしい。

 ……好き、って言ってほしい。

 自分が恥ずかしいことを思ってるのは分かってる。乙女思考になってるのも分かってる。

 だけどもう私一人ではどうしようもない。

 お母さんもお父さんも大事な記憶を失ったこの世界で、私が頼れるのは星君だけ。

 星君に、会いたい……っ。

 真剣にそう願った時、突然ベランダから大きな音が聞こえた。

 な、何っ……!?

 ビクッと肩を揺らし驚いたけど、私はその正体を確かめるためにベランダへと歩み寄った。

 確かこんなこと、前にもあったような……。