空から降ってきた星君

「おはよう、七月。」

「おはよ、凛眞。」

 いつものごとく冷たい凛眞を軽く流し、自分の席に着く。

「はぁ……。」

 他のみんなにバレないようにこっそりため息を吐いたはずなのに、何故か凛眞にはバレた。

「なーに辛気臭いため息ついてるの?」

「辛気臭いとは失礼な。」

 でも、確かにそんな顔はしてたんだろうな。

 星君のことをふっと頭に浮かべてみたけど、やはり悩みの種は彼で。

「凛眞、ちょっと聞いてほしいんだけど。」

「え、何々?」

 私は興味津々にこちらを見る凛眞に苦笑いを零し、昨日の出来事を話した。



「へぇー、そんなファンタジーな。」

「でしょ?凛眞もそう思うよね?」

 星君が落ちてきたこととか私の願いを見つけてくれるとかの話をして、凛眞の率直な感想がこれ。

 私も最初は疲れて変な夢でも見てるのかと思ったけど、どうやら現実なようで。

「ふーん、それにしてもその星君って面白そう。」

「面白い?」

 凛眞の言っていることが意味不明なんだけど。

 そう言う気持ちを込めて凛眞を見ると、凛眞はちゃんと説明してくれた。