『明日、僕ちょっと天界に戻らなくちゃいけなくなっちゃって。多分明後日には戻れると思うんだけど……。』

 昨日言われた星君の言葉は本当で、いつものように朝起きたら星君の姿はなかった。

 あれ、本当だったんだ……。

 別に疑ってたわけじゃないけど、星君の表情が確信を持ってたわけじゃないから違うのかも……なんて思っていた。

 ここ最近星君がいたせいで一人でいる部屋が広く感じる。

 人がいたらこんなに見方って変わるんだ……。

 そんな発見をしながらも私はベランダに出る。

 今日も学校はあるけれどその前になんとなく空を見上げた。

 澄み広がっている青空が私の視界に映る。

 雲がなくて、綺麗な快晴。

 普通なら気分はもっと上がるんだろうけど、今の私には皮肉にしか見えない。

 まるで星君がいないことを嘲笑ってるような……。

 ……って、何でそんなこと思うの!?

 そう考えて、星君がいないのを嫌だと思ってしまっている自分自身にまた驚く。

 どうして星君がいないと嫌なんだろう……?

 だって今日は星君が一旦だけど空に戻っている。ならもっと喜んでも良いんじゃない?自分が一番星君を帰したがってたんだし。