空から降ってきた星君

 その中で僕はある家で足を止めた。

「ここも、綺麗に保存されてるんだ……。」

 僕の視界には以前僕が住んでいた一軒家が映った。

 昔はお母さんとお父さんも一緒だったけど、二人ともいなくなってしまった。

 当時幼かった僕には何処に行ったのかも、何で行ったのかも分からなかった。

 ……今でも分かることはないんだろうけど。

 僕はそっと吐き捨てるように思うと、踵を返し見回りに戻った。



 見回りが一通り終わって一旦神殿に戻る。

 もう用件は済んだから勝手に帰っても良いとは思うけど、一応顔を出しに。

 はぁ……と深いため息を吐きながら神様の部屋に向かう。

 今度はノックをせずにドアを開けて、中にいた人物に声を掛けた。

「終わったけど。」

「あ、やっぱ星は仕事早いね~。惚れ惚れしちゃうよ。」

 中で優雅にティータイムをしていた彗にそう言われ、悪態をつく。

「やっぱ彗は気持ち悪いね。」

「……それは酷くない?」

 僕に咄嗟に反応した彗を無視し、神様の居場所を聞く。

「彗、神様まだ帰ってきてないの?」