空から降ってきた星君

「七月ちゃんのことが大事なら、ね。」

 そう言って軽いウインクを飛ばし、部屋から出ようとした彗を大きな声で呼び止める。

「彗!それってどういう……!」

「あっれれー、七月ちゃんが好きなのに分からないのー?」

 からかうようにそう言われた言葉に少しだけ苛立ちを感じる。

 彗の意地悪さは健在か。

 僕は彗に近づいて、さっきのお返しにまた頭を叩いた。

「っう~、何も叩かなくても良いじゃん!星の悪魔!」

「何とでも。」

 悪魔なのはどうかと思うが、まぁ事実だろうから否定はしない。

 というか、こんなことしてる場合じゃないのに。

「さっきの言葉の意味と、僕がここに呼ばれた理由、教えて。」

 ここにわざわざ呼ばれた理由、まだ聞いてないし。

 急かすようにそう言うと、彗は少しだけ頬を緩めた。

「さっきの言葉は言葉の通り。七月ちゃんのことが大事ならさっさと戻ったほうが良いんじゃない?ってこと。」

 その言葉通りの意味が分からないから言ってるんだけど……。

 そう言おうと口を開いたけど、わざとらしい彗の大声で遮られた。