空から降ってきた星君

 正直言ってあんまり行きたくなかったけど、これも天界での体裁を守るため。

 そう言い聞かせ、神殿の中に入る。

 相変わらず、豪勢な建物。

 全体的に白を基調としていて所々に水色のラインが引かれている。

 中にはたくさんの美術品が置いてあって、美術館のようにも見える。

 周りをなんとなく見回しながら一番奥の部屋に着く。

 ここが神様の部屋。

 いつも思うけど、ここに来ると妙に緊張するんだよね。

 多分それは緊張感が漂っているからなんだけど、今日はピリッとした空気も感じ取れる。

 まさか……ね。

 ある一つの可能性が頭に浮かんだけど、否定したくて頭を横に振る。

 流星からは「何やってんだ?」という目で見られたけど、それよりも大事なのは流星より面倒臭い”アイツ”のこと。

 アイツがいないことを願いながらノックをして中に入る。

「失礼します。」

 堂々とした態度で隙を見せないように言い、奥へと歩む。

 本来ならこの部屋の一番奥に神様がいるはず、なんだけど……。

「星、来るの遅くない?」