空から降ってきた星君

 ……っ……もう、何でそんな顔するの……。

 七月の顔は今にも泣きそうで、少しだけ瞳が潤んでいた。

「七月、そんな顔しないの。」

「……そんな顔って、どんな顔してた?」

 僕の言葉にきょとんとして目を丸くさせる七月。

 無自覚だったのか……。

 改めて七月の無自覚を思い知らされてから、口角を上げて七月と視線を合わせた。

「なーいしょ。」

 そう言ってパチッとウインクをする。

 これで七月の気も紛れたらいいけど……。

 単純すぎる考えを頭に浮かべていると、七月がぷくーっと頬を膨らませた。

「教えてくれても良いじゃん!」

 その言い方がもうすっかりいつもの七月で、ほっと心の底から安堵した。

 ……これなら、大丈夫。

 僕は七月の可愛すぎる膨れっ面を見ながら、そう思った。



「で、良かったのか。あれで。」

「何を今更言うの?流星は変なところ気にするなぁ。」

 天界に向かっている途中にそんなことを言われ、苦笑いをしながら返す。

 別に一生の別れとかじゃないんだから、流星が気にすることはないと思うけどなぁ……。